六畳間のピアノマン 見逃し無料動画配信(1話～最終回)フル視聴／再放送

（出口の見えないコロナ禍が続く…そんな時、女性の歌う「ピアノ・マン」が聞こえてくる。）

広告会社で派遣社員として働く村沢憲治は、職場でのパワハラが気になっていた。

なかでも新人の永津に対する仁堂部長のパワハラは、特に酷く(ひどく)目に余るものだった。

いつものように退社時間を過ぎても、電話営業に苦しむ永津。

その様子に見かねた村沢は、永津の代わりにクライアントとのアポイントを取り付け、退社を促すのだった。

村沢のおかげで久しぶりに早く退社できた永津は、彼を居酒屋へ誘う。

美味しそうにビールを飲みながら「派遣で不安はないのか」と問いかける永津に、村沢は「職場の人と深く関わる事の方が不安」と答えるのだった。

その時、永津の携帯が鳴る。

仁堂は、退社後の社員の行動もGPSで監視していたのだ。

翌日、村沢は「このままだと殺される」と永津へ忠告するが聞き入れてもらえず、疲れて帰宅すると脳裏に8年前の悪夢がよみがえってくるのだった。

村沢、夏野、大友の3人は、上司の上河内からパワハラを受けていた。

ある日、いつものように上河内に追い込まれた村沢を夏野が救う。

夏野は、六畳間のピアノマンの名で動画を投稿しており、「何故ピアノ・マンなんだ」と聞く村沢に「この曲は明日への力になるという歌だから」と答えるのだった。

そんな時、夏野は事故で命を落とす。

原因は明らかに過労によるもので、上河内の振る舞いに限界だった大友は辞表を提出し、後日、パワハラの証拠として音声をネットに晒すのだった。

結局、ここしか居場所が無いと言っていた村沢だけを残して、上河内をはじめとする上司は全員逃げてしまい、会社はつぶれてしまった。

後日、8年ぶりに大友と再会した村沢は、話をしているうちにある決心をするのだった。

村沢は、仁堂のパワハラを告発する為、行動を起こす。

逃れられない(のがれられない)証拠を提示した村沢は、社員の前で告発したことを明かし、それを制止しようと暴力を振るった仁堂は、警察へ通報するフリの村沢を見て逃げ出すのだった。

ここにしか居場所がないと訴える永津に、村沢は一枚の名刺を差し出す。

「社会保険労務士　村沢憲治」

困ったら連絡をくださいと告げ、彼は去っていく。

村沢は、かつての大友のように、パワハラで苦しむ人の為に社労士の道へ一歩踏み出すのだった。

8年前、息子である夏野誠を会社のパワハラによって亡くした泰造。泰造は、息子がパワハラによって亡くなった事を「人に優しくしなさい」と言い続け育てた自分のせいだと悔やんでいた。

そんなある日、息子の同級生・都が自宅に線香を上げにやってくる。

都から誠が「六畳間のピアノマン」として動画を上げていることを聞いた泰造は、その画面に楽しそうに歌うの息子の姿を見るのだった。

幼い時に妻を亡くし、息子と2人で生きてきた泰造。

その動画の中に映る優しい息子の姿に、涙するのだった。

そして、定年退職し誠が亡くなってからもぬけの殻だった泰造は”若者の助けになりたい”と嘱託としてまた働き出すのだった。

工事現場の作業員として働く上河内秀人は、夏野誠の父である泰造に再会する。しかし、3年前に記憶をなくしていた上河内は、誠の父について何も思い出せずにいた。

そして、探偵事務所に自身の事について調査を依頼していた上河内は、自分がかつてパワハラ行為を行っていた動画を見せられる事になるのだ。

そんな上河内に、過去がどうであれ現在をちゃんと生きているのだからと見てめてくれる周囲の人々達。

そして、上河内は動画に映し出される六畳間のピアノマンの姿を見ても、それが夏野だとは気づかなかった。

周囲の優しさに触れながら生きる上河内は、自分の過去をこれ以上調べることはやめ、今を一生懸命生きようと心に決めるのだった。

プロの歌手を夢見る女子高生・美咲は、地下アイドル・ミクリというもう一つの顔を持っていた。

マネージャーに、アイドルとしてファンに過激なサービスをするよう強要されていた美咲は、そんな理不尽な大人への復讐を考えていた。

一方で、美咲の心の支えは「六畳間のピアノマン」の動画だった。

しかし、その「六畳間のピアノマン」がすでに亡くなっていると知った美咲は、心の拠り所をなくし、ついに大人への復讐を実行し始める。

そんな美咲に、夏野の「六畳間のピアノマン」の意思を受け継いだ大友と村沢は、ある言葉を投げかける。

その言葉を聞いた美咲は、アイドルを辞め、自分の好きな事をするために人生を歩もうと決意するのだった。